<1101>「新しい汗を辿る」

 名乗り、 焦ることのない

 誰 誰 ふたつに分かれた

 呼び止める

 順番にあなた わたし

 過去、回転性の名前、

 ただにひらく、

 待ち受けている、

 昼も夜も、寝ぼけたあたまもなく、

 ひらく、

 過去、ひとつのさわぎになる、

 遠のき、かしぐ、

 その名前と 

 いつまでも遠いからだ、

 あつめるものも、

 どこぞへ触れていく、

 あらかた探しまわっているのか、

 あれはどちらだ、

 意図、距離、ものを跨ぎ、

 ふたつにめえている、

 由(ゆ)や、由(ゆ)や、感や、やら。

 なに、

 あそむ、あそむ、あそみに染まる、

 そっけなく言うのである、

 ものの声はあたらしい汗を辿る・・・

 ものの声は新しい朝を辿る、

 きっぱりと生きた、

 それはあとに戻れない色とみと、

 夕刻、

 やっかいな気持ちにつつかれて、

 とみと とみと 走る、

 湯気は過去であり、湯気の匂いは今である、

 そのあたまをさぐり、

 きっと吹く風、

 風、まるで時間をたがえずに、

 心象を著しく乾かしながら、

 流れる、、長く雨のようである、

 長く、また雨のようでもあり、うち、覗くはそと、

 そといろみ、複数、

 それも複数部分の感慨、

 あなたのひとことめの掛け方、

 紛らわしい声、きっと入り口としての、

 冷めたそそぎかた、

 誰とても感慨にはない、

 誰も彼も入口にいる、、

 かずえなくなった呼吸のあちこちにいる、

 動揺でいる、動揺である、

 あたしは立場を補強するための呼吸にしない、

 なにがうすまっているのか、

 過去は呼吸のように新しくはない、

 さめないとか、感慨は、あちらへこちらへと増えるのに過ぐ、

 ひとは言葉とともには見えない、

 あとからあとから に、へ、、 ま、しく響いてくる

 そは響く知らせてく、、