<1105>「隙間へ帰る」

 いつとも知れずに集めている、、

 鳴らす、おそらくの誰、鳴らす、

 そのかずえにはらはらして

 いる、

 ものがゆらゆらとする

 ものがみしみしとする

 せりあがりながら、

 おんいっさい隙間をうかがって、

 そこへ転がる、

 不透明のなかを運んでいて、誰

 誰かは誰

 集められているのうか

 あるいは過去、あるいはそっと、

 そっとぬくまって、

 みだれ、

 だらだらとそこへ流れ出、居(い)、、

 あたる、

 人々は声へそれも隙間へ、ひとつ染み、ひとつあたるのを感ずると、、

 はあそうか、はあそうかとおもいなす、、

 そこへ呼気はして、

 むろん、あたたまれない、

 もの、そっと流す、

 うち、うち、そと、あつめて、、まもしらぬ隙間へ帰り、