<1211>

 ある限られた空間に、

 映像が、

 長い発話をなす、

 

 イッポンノフルエテイルセンノタメニ、

 ワタシハヒトリデカタルノダヨ・・・

 と、

 長く、長く、静かに、

 また、それだけを言うと、

 ふっと消え、

 暗い画面には頼りなく、ひとにぎりで壊れてしまいそうな人物が立っていました、

 

 この人物は何をなしてゆくでしょう、、

 軽い、軽い身体なぞを、こんなふうに携えて、

 壊れずにいるときに、壊れずにゆくでしょう、

 あんなに新しい日に溶けていく仕方が、自然で、

 感慨もなくて、

 折れている線を見つめると、

 たちまちその姿を尋常にみにつけてゆくのでした、

 

 ソンナコトデワタシハイマモ、

 コノカツドウノユキキヲテイネイナ、カンガイノナイマナザシデ、

 ナガメテイルヨ、

 と、

 おそらくそうだろうと思う、

 赤く照らされるなかを一時(イットキ)も揺れないでゆくようだから、

 おそらくそんなところだと思う、と、私は言いました。

 陽はわたしの正面をマトモに照らしていたのです、、

 水の流れる音を順番に順番にききながら、

 ある、眠りがかった時間を 引っ張り出し、

 それを頼りにするでなく、

 ただ真っすぐに射込むもののなかにイテみたのです。

 

 存外この、隙間を惜しむものものが、

 ただ すんなりと きかれているような心地がしました、

 活動でもないもの、

 どこからともなく、それは余りとして、なんとなく漏れ出でてゆくものが、

 丁寧にきかれているような心地がしたものでした、

 私はこんな日のなかにいるのだな、と、新しく思ったりもするのですが、それでも足並みは変わらずにいるのですから、

 ふっと可笑しくなり、

 そして、これは身体はと言えば、なんとも魅惑的な、かあいらしいところがあるじゃないか、

 と言ってみたりするのです、

 その方は誰もきいちゃせんと思いました。

 

 ソウシテアナタノトオッタミチニ、

 ツブニナッテコボレテ・・・

 あとになってそれを足の裏で順繰り順繰りひらってゆくと、

 ポ、ポ、ポ、、

 と、

 軽やかにハズムイキが 聞こえてくるのでした、、