<1424>

 あたしのただ肌を、、

 まだ打たれて、ただそこにあるのだろうということなどを、

 ここへ残しながら、、

 ずっとそこの方から、流れて増えてくるものらしい、

 それから、、肌の振り方、

 あたしの肌の方へ、、

 まわれまわれ‐まわれ、

 あたしのただ肌を、、

 振れてまわってくる仕方を、

 

 さらにその手をいれていき、

 さらにその方へ、、

 緩やかになりながらその方へ、、

 私の身体をつけていく、

 私の日の中へさらになって行きながら、

 何処にあるのか、、

 身体はそれからさらになって何処かへあるのだろうか、、

 揺れながら、、

 

 もうだらだらだとそこの吹かれる方へ、

 ただだらだ、だらだとそこの方へ、

 私が行く底方の方角へ、、

 頻りに身体が垂れていく、、

 その方向へ、、

 諸方の遠くからの巻き出す音、

 巻き出す音へ手から、、

 手から入れ、、

 そのまま垂れていくまともな音にぶつかる、、

 その手を、、

 

 ひとりが染みてどこまでも方向を辿るように、、

 そのようにして、、

 まったくひとつの方向を指した身体、、

 だんだらだと、だらだ‐だらと、その方へ、、

 向かえ‐向かう、

 ような運び、身体の、ような運び、、

 

 その日の中の騒がしく、、騒がしくあれた日の、、

 日の立ち立たれた仕方、、

 身体に当たる、その温度のようで、

 どこまでも走り、、

 どこまでも遠のきの方へ行かれる為方のような、

 ような行き方、、

 を静かに見つめる、、

 

 とほうもなくそのままにとけて、、

 揺る‐揺り‐私と、私はただ、

 身体が回る、、

 ちょうしよくとけて、、そのまま‐そのままで回り、、

 うたうこと、、

 音声が、遥か後ろから、、

 ずっと底方のところから通じて、、

 またなんとはなくここのところへ一滴じみる、、

 一滴じみた人を、、 

 私はここで、ここでこのように見、、

 このように混じる、、

<1423>

 うたいは大事なところでそこの角を曲がり、、

 消えて走って行った、

 そこの遠のきのところで、、

 目印として立っているひとつの生きていくさまを、

 少し巻いて、、

 そのままそこ‐遠くへ、遠のきへ、、

 存分に触れておきながら、、

 消えて、そこから走って行った、、

 

 あたしの一歩の前でためらいが見せる仕草を、、

 遠くから、

 まったく感興から覚えていて、、

 覚えているだけに、、なかへじり、じりじとと染みてきて、

 その染みのあらわす色の真ん中へ居る、、

 はいる仕草をここへ呉れる、、

 あたしはそれに従って、、

 ひとつのうすぐらいところへ身体を、

 身体をそのまま放り出し、

 置き放していた、、

 

 それに肌をつけ、、

 誰かがただ感興のなかに居る姿に、、

 じかに指をつけていた、、

 指はいつも知っているよりこころもち暗い色を受けていた、、

 そこには踊るような時間がある、、

 そこには跳ねるような、、

 意識が肌の辺りですべて駆けて消えていくさまを、、

 ほう、ほうと言い、、

 まったくの隣で眺めていると思うのだ、、

 

 駆けていく粒を眺めるさま、、

 ・・・、

 あたしは日のなかへ複数になって、、

 様々な角度を探る、、

 指がひとつ入っていける、、

 黙り込んだ隙間を、

 感興に人知れず声を上げている隙間を、、

 眺めていくさま、、

 

 そのうえにこぼれている新しい粒と、、

 いまだなにを語り出すのではない、

 いまだなにを身体に当てるのではないで、、

 いながら、、

 あたらそれはこぼれ、、

 私はうたいを諸方に見留める、、

 こぼれていく粒が頻りに鳴っている、、

 見定めがたいうすぐらの隙間のなかで、、

 泡を立ててうたう数々の粒の、、

 その緩慢さ、、ゆるやかが、

 こちらへ、、

 こちらへどうと流れてくる、、

 身体の、肌の、感興の後ろで、、

 新しく湧いたものは消えて、、

 消えてそこから走る、、

 走っているひとりの身の、、

 うたいが逸れる仕草を、

<1422>

 響きの先の手に、、

 またざらざらとしたあたしの模様と、、

 ばく、ばくとする行き、それと道と、、

 不和と、、

 身体に返されていくひとつの文字と、、

 ともにいて、、

 あたしはひとつの模様にまたこの日の小さな、さりげない振舞いが加わるのを、

 加わるのを見る、、

 

 あたしの先の手に、

 片端から言葉が並んで、、

 そのままだんだら‐だんだらとここに流れ、つれられ、、

 響きの内側にそうして座っている、、

 そうして座っているあなたのことを、、

 びりびりと肌で感じているようだ、、

 感じている肌のうちの、

 その投げてくる動き、、打ちつけ、

 

 ただ輪が出来上がり、

 こちらへずっと‐ずっと通じて来、、

 通じて来たのは、なんだ、、

 私がこの道筋に身体の幾らもそっくり残して来て居、

 それがでんでん‐だらだらと張られ、ここまで、、

 ここまで肌を揺れて来た、、

 ここまで肌の中を同じような冷静さで、

 ただに垂れて来たと、、

 

 同じ肌で、

 また同じ冷静さで、、

 あたしのなかを結ぶ、、

 結び、遠くなったものへ、一声を、、

 一声を被せ、、

 そこに上手く振るえて伝わるのを、、

 いくらも揺れたままの視線で、

 私に伝わるのを、、

 

 声が見えてなくなったあとに、、

 振るののの残りで在る、ひとつの身の仕草、歩行、、

 それを、眺め、

 一歩、歩行、一歩、、

 身体が好きなように、、

 この日の余って捨て放られているところを、、

 好きに取り込み、、

 あたしの日の手、、

 あたしの日の手の先に振れる、

 声だかが何か、

 

 そこに、、知らなくなって残り、、

 連なりを残して、、

 ほとんど無縁になって鳴る、、

 私になって鳴る、、

 そのものの、、

 そのものの鳴り方のなかに身体になって、、

 私はびいいんと、

 びいんとして、、ここへ来られた、

<1421>

 あたしが日の向こうへ賑わいを見せているのを、

 いちじつの閉じた線が捉え、、

 徐々に暗い方、

 徐々に暗い方へ、、

 映るものにそってずれ、、

 見えよう見えようと今、、

 

 いちじつが静かに落としていく、、

 身体に付いた何もかもをここへ、、

 その道に立って落下物の数々に囲まれ、、

 あたしは行く、、

 あたしは行く途中で次の香をみとめる、、

 色溜まりはそのまま倦怠だった、

 そのままの倦怠のさま、、

 

 直接にあったことが幾、何度も焼かれていたようでそのまま白く、、

 光りのなかに入って全く見当たらなくなり、、

 あたしもそのものがただ風がかって続くような気がする、

 あまり白くて見えていないの、と一人で言うような気がする、、

 徐々に揺れるようにしてただれていくさまがそこここを行く人に上手く映らないようになっていく気が、、

 単独の息、発して、、

 方途のただれた糸が、、

 まっしろに、

 

 日の向こうの賑わいの背中を見る、、

 眼光が乱れたいだけ乱れて、あちこちに、、

 あちこちに散る、、

 それも諸方で、、隙間から突如として現れ、、

 色をそのまま弾く、、

 溜まり方が、、いくつも‐いくつもに変わって流れてしまう、、

 のを方途としての目はほつれながら、、

 長い色の溜まりを、、

 

 あたしが瞬間に入ってただそこを行き来するだけのように映ってくるときに日を、、

 まったく閉じてしまってそとから熱だけが伝わり、、

 日を、、

 そのまま知らなくなってしまいどこかへ、

 どこかへ投げかかってしまい、、

 ほつれた全体としての道の成り立ちを、、

 上手く身体のなかへ受けてみようとしているのを、、

 この賑わいのなかで、、

 

 よろめくように日を閉じたなかで、、

 あたしが映り、

 あたしは線を映し、、

 そのままそのさまを不断に続ける、、

 どこか、日の静かに腫れあがったあたりに、、

 あたしは風がかり、、

 そのままゆれがかり熱へ、、

 等しいままで乗っていく、

 乗っていくなけなしの話、

 諸方を見つめる眼光の、、

 そちら、こちらへの外れ方、

 今も今でほうと、、

<1420>

 なかに嘆きがあっても、、

 方法が残っていても、、

 またそれはそれとして、

 歩があそこでひらき、、

 私に印象をくれる、、

 

 見て、豊かな一日のうちに、、

 いくつもの嘆きが、、

 そこにあっても、またそれはそれとして、、

 何かを憂う仕草をまたうちに、それはそれとして、、

 あたしはまた隙間に歩を、

 じりじりじりじりとずらして、、

 これが後ろにいったときどうなる、とか、

 それらしいことは何一つ分からない、、

 

 方法があるから、あたしはそこへさらのまま出てくるわけではないんだよ、、

 言葉をするけど、

 あたしはいくつもの方法を知らぬまに繰り返されてきて出て来ているからさらではないんだ、、

 

 初めての驚きは、、

 その隙間から出て来た瞬間から、

 私はさらではないということ、、

 誰かが遠くの方で鳴いているのにそのまま合わせていたこと、、

 姿勢が思うようではないと感じていたこと、、

 その箇所々々の波のそれぞれが、、

 あたしの歩を黙って打って、、

 どこへか知らないとこへ出て、、

 なおも当たり前であるのは、、

 

 人一人が上手く風がかる方向を探していたんだ、、

 ひとたび音がそこへ出ればまた徐々にその響きは失せて無形の撫で方だけが伝わる、

 撫でていくそのものの重複のなかに、

 生きて歩を、、生きて風がかることを、

 風がかる私が小さな青のなかに出でていくことを、、

 

 その時々の歩の透明な連続が、、

 絡んだ音が、、

 やまない仕草の、その延長が、

 暮れていくものそれぞれにただ思うだけの色を呉れて、

 そのまま少しも見えなくなっていく、、

 私があおむいて、、

 色が徐々に落ちてくるのを知らずにいるから、、

 どうも私はさらでないらしい、、

 どうも私はしらぬまに香を嗅いで色を容れるらしい、、

 

 やむことなく入り、、

 色の後方、色の後ろへ、、

 あたしが部分的な軽さへ、、

 その方向へふっと風がかって、

 いつもより少し見えなくなると思う、

 いつもより少し見えないまま、、

 かくあり得ると思う種々の流れを、

 そのままで伝える、

<1419>

 今となって、間際まで、、

 いくつも出て来、、

 次々に重なってはじけ、、

 それを吸う、、

 それを初めて味わう人のように無感動に、

 吸う、、

 これがどこへはいってどこへ抜けるのかしらも知らない、

 

 あたしになって、間際まで、、

 数限りなく出て来、、

 過ぎてよく見え続く泡のようになったこと、、

 その稀有な時間に、、

 いっぱい吸う人々の一人として、、

 いて、

 隅から隅まであたしを吸い込んだ騒ぎ、、

 破片のひとつ、、

 破片のふたつがいずれも過去の日であることを、、

 なだらかな速度で言う、

 

 間際まで、、間際まで、

 あたしになって集めて、

 ふと投げる心地、、

 なにという前触れもないままじねんとそこへ放られていく心地、

 心地のなかへ、、

 また言のかたまりになって、

 間際まで、、

 流ろう、少し流ろう、

 そのままで、流ろうとしようよ、、

 もう、、破片もあたしになって、、

 

 出て来る、

 あたしも間際も、、

 ちょっとした空気のなかに、、

 身体を連続的に分け与えていきながら、、

 また他の空気へ、、

 また他の人を残して、、

 視線の絶えることのないその見事な、無音の破片粒を残して、、

 そこから空気を抜けて、、

 放られた身体の音のなかに続いて、、

 

 あたしのと間際まで、、

 間際まで来て、、

 瞬間の声を出だす、、その形を、

 どこまでも長く長く記憶して、、

 あたしのや、そうでないのや、、

 巻き上がる人々を吸い、、

 破片を吸い、、

 無音でなかに渦を巻いて、、

 投げかけること、、

 投げかける仕草、

 語りが破片のなかに僅かな模様を、、

 その色の移り、、

 にじんでいき、、遠くで見られるように、、

 また別の身体としてひらくように、、

 そこで、

<1418>

 あたしが日に溶けて声が次々に浸透していくのを眺めるとき、

 その重さが、、

 圧し、身体のなかから出る歩のひとつひとつに、、

 無限の重さが感ぜられるとき、、

 なおもその眩しさの方角へ視線を、、

 私が静かに持ち得る、線の限りをそこへ、、

 置いておく、、

 

 あたしのなかで身体のような確かさ、

 とけかたと、、

 巻かれてなお ほつれ、

 存分に日と交錯していく、

 互いが目を合わせたまま、

 無言で、、

 ひとつひとつを、惜しみなく、存分に交換していき、、

 その流れのなだらかさのなかで、、

 いくつもの意識、いくつもの放心、、

 そのまま行き来する、

 

 あたしがなだらかに日のなかへとけてしまい、

 身体が不意に残ったところへ、、

 いくつもの声が、はなされるそのそばから過去へ、また過去へ、

 ぼうやりと向かおうとしている、、

 その狭間で目が、あらゆる時間の目が、

 輪郭を失って、、

 そこに、ぼやかした映像記録、

 次から次へと変化する、、

 移って私に言う、、

 ここは何処だったのかといずれ問うと思う、

 と、、ひとつ・・・

 

 身体のそばで、、

 なにだか、、あたたまりながら風景の、

 風景としてあるのを、、

 誰かがそのまま横切るのを、、

 ひとりの目で、どこのことかも分からないまま、

 見ている、

 また誰かがここに残る目をする、、

 それを、私はその表情を、、

 幾度も繰り返して、、

 何故か、ここにいることになる、

 

 その情景は、いくらも表情を蓄えて、、

 ただ、そこにいる人だけよりも多く、、

 いくらも視線に行き合う、、

 これ以上先もここを見ると決まっている、、そのほうとした視線の集合するところ、、

 それはそういう在り方をする、、

 

 どうしていた、

 一番遠くから、幾回も響きが続き、、

 いままた、、想起が途切れたところへ、、

 小さな隙間に、、

 その長い響きが差し込まれていて、、

 それも、、

 なにという声を出す訳もなく、、そのまま、