2019-12-12から1日間の記事一覧

<1170>「能一切、こぼれる」

量え 量え 打ち下ろす人の波が見えている。 一時(いっとき)揺れている。 人が揺れている。 骨を合わせ、骨を合わせ 相や 相や もの示し、もの示し どうん・・・ 別様、 千度立て、 千度立て、 能、能、一切。 一様、一様、 帆は隠る。 足だに 駆けぬ、足も…

<1169>「穂の朝へ」

明けろ 明けろ 明けたら穂が揺れる。 明けたら また改めて穂が揺れるだろう。 瞠目、静かな匂い。 僅かな時間、 新しい快哉のその、 とびきり美しい笑み、 とびきりたおやかな日の午後、、 ただ流れのなかに浮かび、 ただ一切が望郷で。 望郷のなかの一途、 …