目に焼き付けたままで読み進めたいのに・・・

 本を読んでいて、一行目、二行目と進めていくとき、当然、二行目を見ているときは、一行目の文字情報というのはシャットアウトしていることかと思います。そうしないと、いつまでも一行目の文面が映像として視覚に残っていたら、二行目以降に読み進めていけないですからね。

 しかし、自分の中で、この当然のことがとても不服というか、気持ち悪くなるときがたまにあります。つまり、二行目、三行目と読み進めているときに、一行目の文字情報が、もう既に映像として残っていないということが、何だか耐えられなくなってしまって、また読み終わったはずの一行目に戻って、一行目の文字情報を焼き付けるという作業を行ってしまうのです。一行目の情報をちゃんと映像として残したまま、二行目、三行目と読んでいきたいのに、一行目の情報が映像からこぼれ落ちていることが嫌になってしまうのです。

 もちろん、もう既に読み終えている行の映像がいつまでも残り続けたら、先へと読み進められないということは分かってはいるのですが、どうしても映像が残ってほしいと思ってしまうんですね。よく分からないです。