身体の不調と精神の不調

 健康でいることに自信がある方だったのだが、せっかくの長い休みに、何だか具合を悪くしてしまったようで、残念に思っている。風邪のような症状が出ている。

 ただ、精神の不調に関しては、稀に『気分のリズム』というカテゴリーの中で書いているように、ほぼ日常的な附き合いを保っているから、特徴も摑みやすいのだが、こと身体の不調に関しては、しばらくぶりのことで感覚を忘れていたので、いささか新鮮な想いも抱いている。

 精神の不調に比べて、身体の不調でやっかいな点は、

「これからどんどんと悪くなるかもしれない。休みが明けても治らないかもしれない・・・」

というストレスにさらされ続けるという点だ。精神の不調については、リズムがあることを良く知っていて、たとい落ち込んでいたとしてもそれをそのまま放っておけば、次第に調子が戻ってくるのを知っているから、

「寝ていりゃ大丈夫だ」

と割り切れて、そこまでストレスは感じないのだが、身体の不調については慣れていないので、どう対処するのが最適なのかを見極めることが難しく(ネットで良い方法を調べたとしても、それが自分にフィットするかは分からない)、それによってストレスが溜まる。

 反対に、身体の不調が、精神の不調に比べてマシな点は、

「絶望の度合いが、精神の不調に比べて段違いに小さい」

という点である。精神の不調時は、娯楽を受け取ってそれを楽しむということがほぼ出来ない(だから寝るしかない)が、身体の不調時は、テレビやネットの動画などを見て、喜んだり笑ったりすることが可能だ。