それが許される環境に居たのが羨ましい・・・ずるい・・・

 以前、『お前も、というかお前がそうだよ』で、身の上話を延々と披露している人にイラッとしてしまうのは、自身も、形態は違えど結局は同じことをやっているからだ、ということを書いたと思うのだが、それに加えて、

「身の上話を延々と披露しても嫌がられずに受け容れられる環境に育ったその人に対する嫉妬」

もイライラの原因のひとつだということが分かった。

 自分の話を構わずどんどんと進めても大丈夫な土壌、また、それだけ相手を信頼できる環境に居たその人を、自身に引き比べて羨ましく思うからこそ、イライラが募るのであった。

 ひとりひとり通り抜けてくる環境は違うのだから、当然そういう環境で育った人がいてもおかしくはないんだ、ということは頭では分かっているのだが、

「私はそういうところで育ってこなかったのに何でこの人は・・・」

という悔しさが、つい込み上げてきてしまうのである。