ただの練習

 きっと、練習をするからには、何か目的がある場合がほとんどだと思うが、何かの為とか、何の目的も無い練習、ただの練習、練習の為の練習というのも、やってみるとなかなか、何かの為の練習にも負けず劣らず面白い。

 「よし、今日も練習するか」

などと言って、メニューを組んで、それに励む。しかし励んだところで、どこぞで披露する予定も特にない。ただ、やるからには習い事と同じようにやる。これが不思議と痛快だ。

 それに、たまにはその、ただの練習なんてのが活きてくる機会にぶつかったりするもんだから、これはこれでまた愉快だ。