ただの音楽なら・・・

 コミュニケーションを取るのは、いわゆる普通のこと、当たり前のことではないのだろうか。何故そのことを頻繁に、極端に拒絶したくなるのだろう。彼らから放たれる一連のそれが、ただの音楽であったなら、たとい趣味に適わなくとも聞いていられるのに・・・。

 話したくない、というのを察してもらえないことについては別に良い。私も、ちゃんと説明する手間を省いて甘えているのだから。ただ、間に同意を執拗に求められたり、質問を何度も何度も繰り返された上で話を聞かねばならないことの、何と苦痛であることか。話し続けても良いから、私を放って、介入を許さない態度でリズムに乗って、せめて1人で話していてほしい。