集結

 まだ、幾つと数えるのも早いような子どもを連れて、親たちがひとところに集まっていた。無関心だったり、他のことに夢中だったりして一向こちらを見る素振りのない子らをよそに、満面の笑みを作って、大人たちがこちらに向いていた。作った割にはぎこちなさがなく、自然、というよりは、溢れ出させようと思えば意図的にいくらでも溢れ出させることが出来る、ひとつの装置のような感じを与えてくる。

 子どもを背負うための紐、勝手にどこかへ行かないように繋いでいる手、キャラクターの印刷された洋服、きゃっきゃと騒ぐ声、そういうものの集合が、私を笑わせた。むろん、爆笑だ。しかし何故爆笑することがあるのだろう・・・。その不可解さはまたはっはと笑いを強化した。