<470>「断続、はつ」

 これが、今ここで示される景色なら、叫びたい分だけをきっちりと叫ぶがいい。順次ズレていくことで起きる運動は、あなたを忘れない。

 ならば、この部屋で、あなたがもう一度、警戒そのものになるのだ。見ているもののことばかりを、徒に考えなくたっていい。疲労の意味を解体する夜は、物憂さの名残りをゆっくりと流す。

 そうだ、夢ごと見ている場所は、ひとつの健康を標榜する。情けなさも、歩みの前では、ほんの僅かな戯れに過ぎず、空気も、山も、順調な通過のことだけを考えている。

 非常な、非常な、非常なものを慰める場として、この呼吸が、縦横に奔走し、温め合うこととて、発見を重要視していない。それが分かるのなら、意図的に道を分けていくといい。

 停止、また、再開。それは、私が次々の音を聴くからなのだろうか。はて、それは、無音の激しさとなって全身を揺すぶっている。もっとももともとの揺れであればこそ、いつもこの通り、提案は一切を笑われる。