<523>「声の跳躍」

 しなやかだから私、ただの事だしどうしたらいいの? それは、順番に声になること。いちいち聞いていたら分かるだろうことを隣に渡す。

「おや、こんなもの、とっくに断ったと思っていましたが・・・」

「いいや、いやいやどうして、あなたがたの確認のなかに存するのですよ」

 驚きが必要になる場面であることが分かったのだが、さてどのくらいのリアクションを取ったらいいのだろうか。大抵の場合、大き過ぎたり小さ過ぎたり、ちょうどよさの驚きはもはや驚きから離れ、適当な休息の場所を見つけると、数多の日常動作のなかへ還ってゆく。

 いとも簡単に跳躍を繰り返していくので、何故にそれだけのリズムが生まれるのでしょうあちこちで弾けるものが、どちらかと言や賑やかでしょうとまずは言う。