<640>「繰る、繰る」

 どのように、訪ねたのかが、分からない場所で、ひとり、小さく、立っていて、ここいらのやけに静かな、風という風が、頭のなかで、動く、動く、動く。

「はて、なかなかに、聞いたこともない・・・」

うと、うとうと、あたらしい、この頃の、強い、渡り方、などを見ていると、見ているだけのことはある、ように、微笑んで、何故か、何故か、何故か。学び合いたい、ここからちょうど、の場所を見極め、遥か彼方からなだらかに測ること、これでまた、何度も、訪ねづらいと言うこの間合い。

 そうねえ、何やらまた、当たり前、当たり前と、ゆるく、ゆっくり、走って、ばらけて、いや、しない、いや、いやしない。例えば、順番に回るとして、だが・・・。