<647>「私には表情がない」

 思うと、常に、新しい。容れ物が、次々に次々に、何故とは言わず、我なしでも済まず、見送りに、立って構えて、わざとらしさの。加わらいでもよい、よい。沢山と和み、私ひとりと、もてなし。感情だって用意が良いと、頭がなくてもポコポコ、ポコと生まれ出、続ける、続けると奥に開くものもの、からだから形交わされてあどけない、表情の悲しみ、狭量と笑い。

 ステップとステップ。私には表情がない。すると現す度何を、それから、心の前で何を、見せびらかし過ぎていたのだろうか。思うに、考えは、軽い。しかし、どこにでもいる、どこにも溢れているだろうとすると、人の話から外れていく、だけのことである。ことであり、わざわざ、大層な、おかしみと取る。取り合いだ。何巡も、何番でも、疑いたがりながら、何故か、あくまでも道の端だけ分からずやとそのなかに。

 現れたことだけからが、混ぜ合わされただろう場所に入っている。いつか、片側でない、言葉に気づくタイミングがあることで・・・。