<684>「違う顔が空気に紛れて」

 「何かとの比較でなきゃ、この熱さは分かるまいよ・・・」

少し、立っていた。一度きりで、確かめもせずに、では、この感覚は嘘だろうか。君は君なりの良さを眺めると言った、嘘でなし、向かうべき場所でなし。当然、その他は名残り、地道な計算とこの空気は、果たして一度も出会わなかった。

 ひとつの無理を強いた。誰かがすべきだと天井の気分で笑っていた。出来れば、休みつつ遠くを流れるはずだった。やみくも、それと、振り仮名。

「いつも、答えであるよりしょうがない・・・」

だが、いつの話で? もう過ぎた、それは、古くならなかった。そして過ぎた。特別に、いちどきに分かれ鳴るはずのところへ、違う顔が用意され、しりぞき、また現れたものは・・・。

 空回りたい、と、即座に、置かれるだけのものが置かれる。

「ここで絡まるまでにどれだけ必要だろうか・・・?」

揃わなくて、用心が、用意なんて、一言で話は済んだ。だが、不意に転がる、と、外には何もなかった。安心したと言えなかった・・・。