<740>「第三の言葉を残して」

 なるほど。ぶら下がってみせているもの、他の何よりも軽い。それほど。意識もせずに動くのに、ありとあらゆるもの、ことが映し合う。

 いつもたたいた。軽くて、よく弾むから、別れ際の挨拶にも、沢山使われていた。あなた、から白く固まる。重ねて投げた時間のひとつひとつに名前がある。そばで見ていた。

 改めている。とそれとどよめく。浮くほど、軽くなければ、走るのに難しいのではないか。疑問は、行方知れずの気を使った。気分が、思い思いの考えを語り、私は、私はと言えば、大量にある嘘のうちのひとつだった。

 約束だ。誰かが使うなら、まだかない、まだ待ってる。待てど暮らせど、気づかない心を持って、憧れは、ふざけた合図のまま増えてゆく。まとまり、欠けたり、ふさいでるだけで、ただ、単に、きれい。

 よく言う。何故か、何故でも、訪れて、きっと、豪快に過ぎるだろうそのとき。頭にないものでも、顔にあるもの。さあ、あるの。わけと聞いてはまだらな面を見せて、第三の言葉を残して。