<770>「熱」

 勝手に走る。言ったことは混ざる。誰かに似て、真面目にいくつかを求められている。君は振る。一斉に走る。角からちっぽけな不思議さが現れて必要不要の掛け合い。そこでくすぐる。

 何はなくても強くなりたいんだ。目的は分からない。私乱暴になることはないのよ。譲りはいざ、とてもここらでめくれ上がるとは思えず、おぼえず、くらむ。かける。くらむ。喉の辺りで、ひととおり、止められているものを知る。

 わあ、おそらく、あなた、よくぞここまで。何かしら、知らない。知りえないから、かしら。こわくなっているのと、逃げた。誰彼にゆっくり絡まり出したまま、ただあつい。いや、ちょうどあたたかい。いつまでとは決めない。