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 もっと軽く、驚くように軽く、伸びてみたら良いんじゃないの、と、身体と言えばそんなものかもしらない。

 あたしはぶら下げている。もっとも、そんなものは、誰しも同じだ。ぶら下げていないもののことについちゃ何とでも言えるから、

「それはそうにしてもあたしのはぶら下げていないんだから勝手言うな」

と思っているのが普段だろう。ただ、あたしの身体だってそんな目のなかに収まる、ぶら下げていないかのよに軽く動かせるものなのかもしれない。

 重く考えてみる必要が、おそらくどこかにあったのだな。探してみても分からないが。わたくしはついこの間までしかしまるで自分とも思えぬ別の跳躍をしていたのだ。それを知ってみると、なるほど当たり前に重く思えるように、当たり前に軽く思えるところのものが当たり前に転がっているのだと思う。どうやら、ただふくらませたことが、想像の外の空気を吸っているらしい・・・。