<849>「得 通し」

 指で得(ウ)、もしくはスライド、行儀、的意識の一本目。揺れ‐通す‐揺れ。もしくは休憩時間。

 ために意図、細長い、流れ出かけ、ぶん回し。おいそれ・・・。道楽時(ジ)、遊蕩無視あるいは複雑な管(くだ)。

 回転道路への静かな眼差し、おそらくは臨(リン)、おそらくは面(メン)。およびループ。指の問いかけ。

 風、ド、折(おり)、ひと息の世界。あまりにも偶然なひとつの破れ‐開口部‐窪み、から勢い余る、シ、輪っか(整頓)、膠着状態。

 誰々‐自‐浮遊、また、忘れじの、ある土(つち)という響き。共同体音源の、なにげない、日常的困惑に、それは歩(ホ)、歩(ホ)、歩(ホ)歩(ホ)。あれ場面転換。構造変化の表面化(目に見える)と言っても、私の言わば層的性質を過ごしていく数え切れない人々のささやきと僅かに微笑み交わすそんな午後のこと。

 午後はと言えば何処だ。そして揺り籠。くだらないおしゃべりの爆発的な湯立ち方。第一に喜び、しばらくの暴走。

 どこの何を通過したか。見えたとして仕様のないもの、ひらめくものの先にひとつぶの回転無意識、折れ合いの静かさ。プールは煮こごり様(よう)にかたまり、まだまとまりの、しかしにわかに口を開(ひら)くのを待っている。

 温度によって、あたしの態度には別な名前が付けられている。それを呼ぶ‐期‐ミリ‐ストラテジ。堂々と、しばし含み。

 毎度々々線、飛び出し、まどろみ、当番制の言(こと)ずれ。しかしお前さんの無‐音意識に招ばわれるままに流れる。