<901>「一番簡単な部分まで」

 揃う。ひとのエ、に揃う。ほどほどにし、窓、は前へ向けて、あるいは風、強弱にてらいのない、または肺、の起き上がり、夜(よ)もヒもなくただ指を差すこころ、おどろいて、ざわめきの規模がひろがればひろがるだけ冷静になる。うち、が騒ぐ、私がひとりでないとする、ノ、は、分解されているので、の話、そこに常態、常態をゆるやかに置く。

 たんに手のひらに、ひとつの意味を持った水滴が奇妙ににじんだとして、時間の経つにつれてまたどこかへ、あるいはむさくるしいところへ、二度、文字の点滅を伴っておりてゆく。

 騒ぐ、とは、なにだ。わたしは関係性のなかへ、ふいによだれになって垂れてゆく。わずかに表情を試す、そばから、気、の、すっと横へ逸れてゆく、のゥがある。

 まだかたい。まだてらい。起こること、ある日の猥雑が、わたしを試しているとき。身体(しんたい)がわずかに鐘の音(ね)を通して振るっているとき。まるめつままれた小さなかたまりになっているとき。一番みだらな、歩行可能な部分までおりてゆく。そこで水を飲む。

 あとでふやけてく。ふやけたあとで、自然に身体(からだ)の外を目指している。そのことがよい。その音(おと)がよい。ひとつぶの訴えにまさるものがない。

 余分に、まともな身振りで、たわむれと向かい合い、緊張性のヒをゆっくりと招待する。ただ人(ひと)は歩行に対して驚くことしか出来ない。驚き、以外があるとすれば? 理解? 確認? 私も、という認識・・・?

 ひとひらになるための、いくつもの乱れ、を眺めている・・・。