<955>「風の日」

 それは、その角(かど)は、

 はたして、

 不慣れな指の示す、

 風向き、

 色(イロ)とりどりと、

 またぐ、またぐ、、

 ひゅうひゅう、

 ト、、

 あたしが晴れを見つめる、

 あなたがひらく、、

 鳥の匂いがする・・・、

 チッチッ、

 さらり、、

 ふるえながら、

 画面いっぱいに、緑、、

 わたしはあなたの光が羨ましい、

 また過去の匂いがした、

 ただの喜び、、

 ただの歓喜、

 青い空にこの、画面いっぱいの緑の似合うこと、

 あなたの声がする、、

 みをひたす、

 みを、、

 み、

 安堵、、

 何故なら、わたしの肌は透過性をゆくから、

 たのしい汗、、

 不慣れな手のそばに、

 湿る、湿る、湿る、、

 あたたかな肌、

 その緑の静けさ、

 あなたの呼吸の行方、

 いつからか華やぎ、

 水を素直に通すこと、、

 いついっかのさまよい、

 あなたの歌、、

 ただの浮遊、

 見ず知らずのま、

 わたしは舞い、、

 ただもう舞い、

 ただそうれふぃ、、と消え、

 少しく煙、

 ひとの目に過(す)ぎる、、

 あの愛らしいはばたきに、

 かすかな煙になって寝そべる、、

 ただあたたかい、

 あなたの無言の優しさ、

 膨らむ、、

 全ての喉を通る、

 あなたが映えている、、