<964>「すがたはあの新しい呼吸を塗る」

 手を伸ばす、

 手をこぼす、

 あとから、それは緑の問い、

 よこしたもの、、

 とふたり、

 ある一直線を選んだ、、

 ふたりかけあい、

 過ぎる、過ぎる、

 あのあとの雨、

 ゆきすぎ、

 ひらく、

 きれい、、

 は、まぎれる、、

 ひきつけて、

 枯れた匂い、

 また鬱蒼、また鬱蒼と、、

 込み、蒸す、蒸し、込み、蒸す、、

 ハは休まる、、

 ハは枯れた笑みを寄越す、

 すくと立ち、飛び立ち、

 すくと立ち、飛び立ち、、

 巡る、巡る、巡る、

 あの気怠いの、、

 ある気怠いのの、ひとつ先、

 渦、渦、渦、

 ひとは渦を巻く、、

 愉快な立ち、

 はばたきの呼気に乗せ、、

 記憶は巡る、、

 記憶ははばたきのなかに溶けている、

 まわらし、、

 あの風、

 あのひたい、

 ゆくりなく、

 泡、弾(はじ)け、、

 すがたはあの新しい呼吸を塗る、、

 見える、見える、見える、

 吹いて、

 かたまる、、

 全ては意識的にズレながら、

 全ては意識的に空気をのみながら、、

 あらたな日々の、

 取り乱している、

 ゆくえ、

 渦は彼方、

 あなたを待ちながら、

 たくましい骨の招ばれる、