<970>

 一等この軽やかな熱を帯び、ちらつき

 すぐに走る

 をろをろ をろをろ

 ヨロィ ヨロィ

 たわみ 束ね 知る ひとつの線

 線上間際

 交換する 絡まる

 間際に散る

 ささらささら、さらさら

 揺れ揺れ揺れに暮れて真新しい

 ぼちぼち光る、ぼち光る、なぞれ

 悲しい薄桃色 

 パンのジャムが細切れの、ひとりの時間のあいだあいだに流れてく

 ジャムの破片が風に乗り、湿り気を失うと、とたんにさ迷うあたしたれの口にあたるのかしら

 口にあたらなければあなたはジャムでないのだった、では風に吹かれて、ただふらふらと断片になって、どうしたらいい 記憶のようにその場その場で甘くなってみたとして、それでどうしたらいい

 たれ触(ふ)ることのない軽やかな甘い運動体になってしまった

 用途を過ぎ、しらずしらずぼゥとするわたしのまだるこしさを、丁寧な言葉に分けて伝えたい

 ただこまごましたものの軽くて、うたって、みなほうけているのはなにだろう