そこでひょいと跳ねた水色の、
水色の男か、、
さっと過ぎ、かすめる、
水色の男か・・・
ひらひらと視界のなかで遊ぶ、、
幽かにはたらく、わたしは意識する、、
そうだ
いまのいままで、水色をした男のなかにひとりで移っている、
と、思っていた(そう思った)
丸めてたわめてもまだかすかにいでくる芳香のその男のなかにいる気がした
そこには同じ匂い、
わたしがあなたと同じにおいになるとき
そのいぶかしげな姿
そのいぶかしげな微震動さえわたしを微笑ませるとき、
あなたは水色の男であることにつき なんの遠慮もない、
ただのたっとかわいたこの一瞬に、
あなたはかげでなく現実となくどこからか出できてまるごとわたしを染(そ)めてしまう、、
その染(そ)み、
からだが順々にふるえ、
そのときどきの道を示し、
水色の男はそこから小さなささやき声になる、
しかしわたしは自分の耳を信じている
そのた、まだなんのためらいもなく、
水色の男に向けて肌を露出している・・・、