<1004>「遠い名前の粘り」

 ひらり、、

 また登る また登る 眠る

 ただに、あなどるわけにいかない

 あいだに挟まっている、

 おそらくは、いき おそらくは自由

 まだいまだにおそろしい、

 急に自信を失ったりしている、、

 遠い名前(わたしには遠い名前)

 わたしには遠い名前のように見えている、、

 柱が揺れた

 揺れて、出で、またさらい、静かに垂れる、、

 ひとの名(ひとの名は)

 ひとの名はさらにあつくなっている、

 わが惑いのなかに招び込みき、

 ひとり ふたり(ひとり ふたり)

 急な申し出(急がなければならない)

 あなたふわりとした(得体の知れない)(熱い・・・)

 ものぐさそうな笑み(あなたふわりとした)

 わたしも続く、、

 たれかこの呼吸のなかに直線を、わたしの直線を、おそらくは混ぜているな、と、、

 感ずる 感ずる

 ひとつにまぶす(まぶす)(マ)

 あら、と、必然の、そは意識、まず間違いのない、

 けむたいような 知らないような

 まるで外側からその粘り気が全て与えられたのような、、