彫刻業者は文字を書き、
彫刻業者はそのごつごつとした背で、、
手を 手を 手を
そこの皮と 皮と 皮と
わたしが樹液の残り香を這わせ、
煙をひとつくゆらせたとしても(くゆらせたとしても・・・)
眉毛ひとつの上下でこたう、と、
彫り、それから彫り、つき、
息をつき、継ぎ、また皮は、またさらりさらと流れる訳にもゆかず、、
汗に気づかず(どこへやら)
ひたとせめィ、ひたと振り、、
その端(ハ)にみ、すがたののぼるやもしれぬから、
息も忘る、
わたくしも忘る、、
すがたのうすぼんやりとした明かりのなかにひたと汗、、うごき、さわぎ、、凝視、を集め、、
ひらく、、(ただの姿)
ふるう(粉は粉となりまたさらりさらとゆく・・・)
あァ・・・ふ ふふゥ・・・
わたくしは還ったのか、、
こつと彫りこつと彫り
ずんずんずん(やや、や、この立ち方、、)
あらたしくまた語り出させ、しめたのかもしらん・・・、