<1024>「煙」

 けむりけむりけむり誘うようよ

 のゥ、

 よすがに声の澄む、音(おと)の這う

 もろもろほろほろと

 ひとりのうたい、

 軽やかなさびしさにふたり

 行方あてのしれぬもうぞうとあなたふたり

 ただ単にふわりと蓄えたし、

 むろん、

 さわぐひとつの響き

 に、、

 いくらもつめる、つ、める、つ、つめる、、

 ようよのうあなた、

 んむ・・・

 ほろりほろ

 ほろりほろ

 ほろりほろほろやかな言(げん)と言(こと)との華やかな

 まるでお話にならないくらいに華やかな、

 「たれそうお前、おんまえの打ち解けやすさはものすごくねじれたかたちの拒絶なのだよ」と、

 たれかおっしゃられるない、

 あたしじゃない(その話はあたしじゃ、あたしじゃ、、)

 ぼうえいのかたち、

 そのたびごとの前進で、

 ぽっかりと、

 ただぽっかりとひとつになるは、

 じめっ、、

 じめっ、、じめっ、、と、

 ひとつのじめっ、、と、

 いい、、い、いい、

 こと驚きまろび出、

 る、る・?るー

 さ、

 ささ

 ひとつおくれ

 あなたの言(こと)をひとつおくれよ

 そっと、、

 んにゃ、、まだまだ・・・