<1044>「きわどい繁り」

 間違えて きはどく繁り こたえている

 あれよ あれよ

 あれよというマに きはどく繁り

 その水 その問い

 小さな恥じらい 渦 呼気 哀願などは、

 静かにかわいている、、

 そこにきはどく残るまなざし、、

 いつのマにか、とゥ、

 吸い 吸い 吸い

 ふるうえている (よゥよ)

 ただのゥ、のぺり、のぺり とかわいたその繁りに

 ひとりでただ感心しながら口をつけている、

 これはなにだろう いつの風景だろ

 など、、

 あてどもなく視線 その、幾重もの繁りのなかに遊ばせ、、

 やィ やィ やィ

 たどたどしい匂いに、

 肌、というよりか肌は黙っていられんト、

 含み、、ただもうひたすらに含み、、

 はては殺到す、さと、ささと 殺到す、そのけわいをただに感じながら(考えながら)

 この、ひたすらの繁り、雄大なあやまりに、

 またもや口をつけている、、

 てまえが嗅ぎえたそのものにひし、ひしと迫り、似るように・・・