<1139>「緑の列車」

 かく回転する。

 かくまた回転することのなかに。

 おそれ、いっときの考え。

 まだ言葉もアけていないそばから。

 道端に静かに倒れてゆくさま。

 その名残りでそこへ出来ているさま。

 数々関係のあるもの、丁寧に膨れ、

 いっときの色はない、影もない。

 モノトーンの歩行。

 その名が通る、通る。

 緩やかな、、

 ただ、緩やかな、

 もしくは転げているままで伝う。

 これはどのエネルギーにも分からない。

 何から何へ伝うのか知らないままであると。

 道端で静かに名を避けているように。

 緑の列車が通りその音がどこかの壁に残ったままだ。

 明日はまた緑の列車に名を預けているだろう。

 どんなき別人もその場へ居合わせ、

 かわいた煙のなかへゆかむとす、

 車両整備員は華やぐ、、

 こちらは点検の季節だ、

 時日を違(たが)えずに、、