<1146>「なんなむ、炎舞」

 そっぽうへ、 爽やかな背を向け、

 からむ、ころむ、よろろぐ、

 まず羽根へ よろめきへ 歌へ、

 洋々 ひろびろ、 風は名前を過ぐ。

 ひとりで立っている。 あるいはわたしの後ろへも。

 あらわれあらわれ

 眺めやり、 やすらか

 

 うたんしょ

 遠々 かすみ、 やわらか、、

 かくあらわ、かく覗き、、

 見つむ見つむ

 

 ざわめきとざわめき

 日のなかへ、 ひらけていて、 どこへも通わない日のなかへ、

 一歩々々と、

 よろぶん ゆらゆら

 

 申し申し、あなたよ、

 かくあるごとのウし、 隙間、

 ばらばら、 スタッカート

 

 あいあってなんあいあってなむ、跳びはねる、

 やさしさ、

 少し過ぎたあと、、

 影と影と華やぐ

 まるわかりの手のひらから、

 あなたの角を曲ったところから、、

 

 とおせんぼうと飛躍

 隙間にいつもの声、

 緩まった道、 ひとつのラジオと、、

 回転する時日、

 

 あるかなきか、

 今はただもの珍しく、

 どこか不思議そうに、わたしを迎え、 

 すみやかに炎舞、 こたえていえる。

 

 あら、どうし、過去お出でなさい。

 わたしがすぐに着くから。

 わたしがすぐに身をそらせるから。

 

 停止ボタンと 鼻をかむ。

 風邪と コケた後、

 さわやか、

 毎時切なさと ほの明かり、

 あなたがふっと降り、

 並んで声をかけたあと、、

 3番線は音だけになる。

 

 なんただなん風、風、

 せわしなさと、

 いがぐり頭、、

 旅立つと声と眠となんなん、ぞろぞろ