<1207>「呼吸器」

 呼吸器、になった、日を過ごす。

 全然苦しくない(ゼンゼンクルシクナイ)、

 全くいろいろな出入りがあるね、

 という意味で、

 めまぐるしい、

 それだけいつも出たり入ったりしていて、

 どうしてくれるだろう。

 

 今、僅かな息に、

 お前が見つかって、、

 そこから全然違う身体になっちまうと、どうする?

 どうしてくれる?

 そんなことは分からないけれども、

 ざわざわと耳に騒ぐけれども、

 全然苦しくない(フユカイジャナイトイウコト)

 全体ここにいろんな道を見ている、、

 

 当たり前じゃない、

 ね、

 お前さんの後ろ姿はどんなに長い線を引っ張っているだろう、、

 全くもうひとつの道行き、

 それで鈍行列車にすべりこむ、

 全然苦しくない(オモワシクナイモノハナニモナイナトイウコト)、

 そんだけ走ったのだから、

 まだ走る、、

 お前さんは時々正面を見せていたけれど、

 あれは夢だったかな、

 こんな映像はついに私もオサメタことがなかったと思う。

 そいだから、

 ひとりで煙を吹かしていると、、

 あなたの呼吸器のなかに不明なものが、

 香り様のものが(スイコマレテユクトイウコト)、

 すぐに紛れ込んでいるけれど、、

 ちょっとあなたの色が濃くなったようにも思う、

 その間もずっと、なんだか流れているからね、

 絵の中みたいで、

 いやに高揚じみた不安だろうな、

 こんな日に乗っているのは私くらいだろうな、

 と、

 誰もいない時間に、僅かな声で、

 考えていたりもするけれど(ケムリヲフカシテクレルノダナ)、

 

 その日をもう一度くれるだろうように、

 その渡してくれる手のかたちに、 

 静かに感嘆しているけれど、

 どんなだろう、、

 ね、

 急に(ニナルガ)、ぴったり、

 風景に違いないものが、

 あなたと一体だという振りをして、

 大胆に今いるけれども(カゼヲクラッテモドウドウトシテイル)、

 今、私は、

 こんなことをいくらも知ってきたような気持ちのなかにいる、、

 そんな、次々、溢れていく煙で、

 誰が話しているかも分からないけれども・・・。