<1235>「沈黙性の渦」

 いつも冷たい線を横たえたいと思っているらしい。

 それにより、入らないで見ている(イレナイデミトル)、

 第三者をしょう、

 第三者、

 ウチへ速やかに滑ってゆくその流れから離れたところで何かを見ている(メガツカレナイノカナ)、

 あるいは、真っすぐに線が、大きな心持ちでぶつかり、そんなことはとうの昔に忘れてしまっているだろうとこで、ひとり溶ける音をさせる、、

 ひとりが見たまま溶け出している、、

 その沈黙性は、、そのチンモクシテイルカラだの妙なそブリハ、、

 晴れたままで沈黙性は・・・

 流れは、、

 

 またしょうがないからぐいとひとりの内側のあたりへずるずるずるずる(ズルズルズルズル・・・)と手を突っ込んでゆき、、かたちある身体をひきずり出していたのだ、

 あなたはそうしてひとりでいるのだが、あなたは他にもまだいるのでした、、

 身体から尋常な音振りを引き出だすのでしたがどうやらあなたは泣いていました、、

 空気がもっともっと沈黙性を帯びてゆくんです、、

 一言、一言は順にまどろみ、、

 身体が別の音を立て、、

 あなたを放り込む、、

 あなたをその眩しさの裏側へ放り込んで全体としてはどうも沈黙性の身体を今に持ち、伝えているとしか言えない、、

 裸だというのはあんまり何でもないものだ、、

 何でもないものをシテ、ハダカンボウ、おそろしく舞いましょう、

 生まれてきたところからさらにさらに混ざり、、

 ちょっと、この人、誰 (ダイサンシャ??)代、

 誰、代? 誰、代?

 そんなことはようございましょう、、

 一点の目で、直線を、まどろんでくねるのを、沈黙性を、隠れた笑みを打つ、、

 頭の後ろに見事な音が開(ひら)いていましたので、安心せんならん、、

 安心せんならん、ならねば、

 とひとりすみやかに言いました、、

 

 あれからただ身体の音振りのままに立ち、、

 なにか途方もなくなっていくような気がする、、

 散じひらいてゆくのが不安ではなくてなにでしょう、、

 散じひらいてゆくのが高揚ではなくてなになのでしょう、、

 音も、匂いも、沈黙性へ向かってわれさきにと駆けているような気がします、あるいは、

 あるいは、内に最初ゥから持ち、伝えてきていた沈黙性を あらわれさしょうあらわれさしょうとてひどく苦心して、また軽々してるように見えてもきます、、

 軽々とあわいのねをたてていられるようにも見えてきているんですね、、

 あるいは直線の希望ではなく、、沈黙性の渦が時々、ほんとうに一瞬のことではありますがきまぐれにねをたてまた瞬時に散じ流れ出すのかもしれません、、

 それはそうしてそう見ているだけで、なにも音はせないようなところですけれども、、