<1254>

 木肌は、私を見るのに幾日か要した、

 応答した、、

 逆行してそれに触れることをする

 逆行する、

 せわしない指のそぶり、、

 あたし、、 あたし、

 水がある、・・・ 水が、はいる、

 粘り上げた活動のなかへ姿を変じ、

 ほとんど停止した力を持つ、

 粘りながら上がる、

 上昇の音は沈黙した日の 一場面でもきこえない、

 応答が、長く続く、

 潜っている、、響き、響きが、ひとつ、潜っている、

 その底を伝い、伝い、伝い、

 ほうけた時間に、ふと、乾いた匂いを嗅ぐようである、、

 

 ある、、ある、

 うねり、、 乾きひろがったひとつの姿が、、

 ひろがったひとつの、時間をかけた微笑みが、

 木肌、 もう剥がれかけているものも、充溢して、

 さわがしい生命を吸収し、 飽かず眺め、、

 昼と夜の点滅のなかに、ある、、確かに、

 ただ座ってある、

 ねじれる響き、空洞にゆるやかな熱が動いて、

 ある、、ある、

 ただ溢れている、、

 ただ循環を経て、 循環を歌って、、

 身体全部が、、時日を掬い、舐めるような・・・、

 かたちが粘るのだ、

 かたちも、かたりも、ひとりで粘り上げているのだ、

 

 一息、一息が、木肌から、剥がれてゆくにつれ、

 戸惑っていた風も、、

 戸惑いつつ粘ってゆく、、

 生命はしたたかに動いてゆき、

 時日を忘れ、、

 沈黙した姿をかける、

 この新しい陽光に、、

 新しい粘りが映っている、、

 声、声、声、

 ひといきのなかに揺れては鳴る、、

 揺れてはひろがる、

 私はその長い音の先の先へぶら下がり、、

 ちょっと見つめる役をしている、

 役を務めて、、静かになってくる、

 緊張してくる、

 

 からだがよりゆっくりとした生命になればわたしは木肌を見るのだろうか、

 木肌を持つのだろうか、、

 陽が微妙に揺れている、、

 陽が長い時日をこのねったりとした響きへさそう、

 また底で鳴っている、

 そこで粘っている、、

 一度見た生命のほうけた長さに、