<1263>「疑問詞はどこ」

 またまったく色をかけてゆくように、

 あたしがわれ知らず色を持って、

 駆けて(ヒトリ、アシデ)、

 一体このまはだかの時日はなにが面白いのだろうと、、

 疑問詞で、

 どこからどこへ駆けたらこんな香りが出るのだろうと、

 疑問詞で、

 ふたりはあんまり当たり前に出っくわした、

 これはなんだ(なに、これは)、

 

 まはだかでただ粟立った、

 いまいくらかの香りを囲み、

 つったつ、

 肌がひそかに割れていた、、

 内部から小さな顔を覗かせている、、

 いま身体は音ばかり立てている、

 

 そうして、わたしも、わたしを追い越して、

 全部呑み込んでしまうだろう、

 ただ小さくふたつの視線を留めて、

 もう、ひとつの残りもなく呑み込んでしまうだろうと思った、

 疑問詞が流れていた、

 疑問詞はどこ、

 身体は全部外側にひっくり返っていた、、

 もう遠慮なしにこぼれているね、

 ふしぎな色のかたまりの跡を追っていた、

 

 駆けた姿もまたここ、長い時間に映え、、

 そっと照れる、

 青、青、青い、

 全部、 そう全部めくると、

 内側にはただのからのあなが、

 呼吸を、 呼吸を、

 きこえていると思いぼうとひとりへ、

 また時日へ、

 なまのまま投げ出されてはいたが、

 

 そうして、また、部分、

 部分へ、、

 すみやかに真っすぐな、冷静な線を、部分へ、、

 あ、あの目をしたな、、

 ひとが小さく驚くことでわたしは目の所在がいつもの風景を、それもいつのまに持っていたことを知る、、

 あなたは、またあなたのひとりにおりてゆけばいい、

 そうしてそこで会いましょう、

 部分の要求は、

 まあそうだな、

 低い音が蓄えられてゆくまま、

 そのまま漏る、

 いつものまま、

 それがどうした、、

 泡立ってしまう、

 静かな視線は感興のないまま泡立ってしまう、

 そこで裏返し、

 まはだかのまま泡も漏れる、

 まあそうだな

 ちょっと乱れていたりもしたんだ、