<1297>「幾万の身の動きの音」

 身のそぶり。

 ね、 応答の、 ね、ね、

 よ、とも、よ、とも、言う、、

 こちらに、なにか、まったく、同時的、もう、香りも、前後、前後で、時間の外、 また、、 こちらに、ひらいてくる、、

 幾万の身の動きは一度もネを立てなかった、、

 どう・・・、(わたしには分からない)、

 幾万の動きは、例えば、 呼気も容れなかった、、

 わたくしの方へ、、小さく、確かに、隙間、と言えば隙間、それがある、

 それが、、言わば、いつもの時刻のなかに、ある、

 ひとつでいる、

 

 シーンが、それは、もう、いくらも、いくつも、それは、カットと、カットの隙間、それも、無数に、重なる、、

 どうにか、こう、そのなかえ、、まだ、軸の回転するケもないまま、ずっと、

 そうずっと、、静かに沈んでゆく、、

 ・・・、

 ・・・、(しばらく応答らしいものもない)・・・、

 私の泡のあらわれるところ

 泡がしきりに語り始める時日、、

 時日その中、、泡のケに身を静かにそわ、していく、、

 それもこれも、ホウけた泡、泡の中に身が滑り込んでゆき、

 小さな浮遊と、浮遊の、軽さと、走る、、

 またひとりでに膨らんでくるリズムが、、

 私が走った一本の線が、

 びさいに揺れた内側の泡が・・・、

 

 ひろまると、

 また、ひろまると、

 身のなかに確かな響きを受けてひろまると、

 どうか、、

 (それは私にも分からない)、、

 どこか、遠い、、遠さが分からない、、ただ無感想に晴れている、、いくらかしか目にしていない、もう、何故、何枚、そこにあったかも分からなくなっている、月日、というよりもっぱら

 もっぱら、

 (もっぱら・・・)、、

 イメージの、、緩い空気のま、そこに泡、、

 泡のなかに住むひとりの呼吸、、

 呼吸に浮かぶ会話、、

 あいだのリズム、、

 その隙間え挟まり見事に流れている・・・、

 流れている景色に枚数を重ねながら合わせている眼、、

 ほォ、、

 それで、どこか(私が見ている場所は)、

 枚数がしきりに増えてゆく、、

 誰が、 ひとはいなく、

 大胆な景色だけが、

 晴れている途方もない情景にあんまりポカンと置かれている一枚が、、

 私のなかに重なり続けている、、

 それは、どうか、

 みひらいたひとりの眼に、、

 いっさい静音のあらわれが、まったくいて・・・、