<1302>「頓風、」

 名を携えて座っているものの気配に私は一文目を置きそれを巡らせている、、

 新しい呼気として生きられている、

 これはまた小さく散じひろげられ、、

 私は身体を鈍な視線で見つめる、、

 あなたのその携えた新たな呼気を見つめている、、

 

 頓風、

 そのままひュ、、、と語り、

 また一切目を回しているのだ、

 それがいまだ沈黙しているものの作法である、の、ようだ、

 私がいまだ流れていること、、

 風が渋滞し ひとがもりあがっているところ、

 もうそのいきすらもいまだに生まれていないので、、

 こは、、ここ、それは、黙している、、

 小さく黙している形、、

 形のテ、

 テのひら、、

 もう、千の息、、

 ある方途をひたと目、見据えるの、もの、

 ゆくて、

 いまだおそれない簡素な呼気の、

 かんから、かんからと招ぶ音、

 それを聞き、

 ひとりで食べる、、

 あるいはひとりで食べる作法の、、

 その静かに立ち昇る姿、、

 わたしの静かなテ、のなかにいつか照って色をつけたジニチの、

 せいていない、

 また、あっけらかんとやら、した姿、、

 姿のテの中、

 

 そこに及ぶ姿、、

 姿のテ、かんからと鳴る音、、

 見、触れてゆくこと、、

 身体のなかに微量の呼気の予感が叫ぶ、、

 私はこうした量の、

 量のテの中、、

 身体のなかにのびているもの、

 身体のなかにのびてくること、、

 せわしない音をサ、、せる、

 

 まったく、無時間の、せいていない、、

 それがあからさまに照って身体を伝えるとき、、

 ひとりが生命で 生きているとき、、

 名が静かにその輪郭を伝うとき、

 私の、サ、、テの花、、

 いち、に当たる量の、音も、

 微塵も立てない花が、、

 立つ、立っている、、

 

 そのしわくれたみりょうの出で立ち、

 あらわれ、流れ、、

 また未だ音も流れず、、

 微塵のなか、テ‐繰り返し咲いているところの・・・