<1315>「緑の呼気」

 窓に立つ。日、僅かな振れ。

 緩み、日の回転、ひゅう、涼しさ、朝。

 それは少し映る、、新しい、舞踊と歩幅。

 ひゅう、ひゅう、、

 まあたらしいみどり、

 抜けかた、 ただ同じような色の無限の揺れ、

 幾度もズレていく、僅か、その日の揺れ、

 

 混じる場所に居た、、

 いっぴが、 ひとつの細長い木を中心とし、

 葉を向けて、、

 あらかた染み終わるまで、、

 私は時折そのうねる流れを見るおもいがする、、

 あまりにもはやすぎる声、、

 (それは、緑を目指すべく、、僅かに調節されていた、、)

 だんだん動きが染み込んでいた、、

 ちょっと鮮やかなような気がした、、

 私の中の一番老人的な領域、、

 老人的な外側、、

 一番陽を受けている、

 私は陽の影響だ、

 

 それでまた混じる場所に居た、

 いくつもの歩行の跡、ふふふ、

 それははがれていく、

 もう、歩行とともに、同時的に、はがれていく、、

 身体の皮の層の別な時間の受けの領域、

 その態度、

 今もう、僅かに、揺れ終わり、死んで、死んで、また、別の日で生きている、

 別の興奮を持ちながら、、

 多量のエネルギを引きずって、、

 方々へ、

 方々へおもうままに飛び散らしながら、

 私は陽のなかえあからさまにひらいでいた流れていた、

 

 それを受ける場所に居た、

 どうしようもなく多量の風が通っていた、

 刻まれる、、刻まれると思った、

 その言葉が、どこか隅の方に残っていて、

 皮から、皮へ、

 僅かな粒へ、垂れ続けながら、

 私の日の下で呼んでいる、、

 

 それを受けて日の下にいた、

 あたしはどうしようもなく多量なうねりに打たれ幾方向へ散らばるのを感じている、、

 感じている、これは陽の下の緑の呼気の動きだ、

 あんまりいくつもの層を引きずっている、、

 ひとつの穴が必要だ、

 木のような、まあたらしい穴が、無際限の音が、

 多量な風とともに通り抜けるため、、

 朝の陽だ、

 蓄えだ、

 そっと離すテンポだ、私が見ていて、、

 また層から層へ伝って垂れていく手伝いをするんだ、ちゃんと見ていて、