<1352>「流れて流れて、」

 それだって同じ空間にいるのだから、、

 会う、会ってあたりまえだと思うので、、

 何も驚きはしない、、

 それも怪訝、、なんとも怪訝そう、、

 少し驚いたりしてみせた方がよいことだ、ぐらいは、、

 小さく考えたりもするけれども、、

 

 めまえにひとつの木がすっぽと立っていたって、、

 それはなんだい、

 あたしは同じところへいるんだから、

 当然そうじゃあないか、

 なんて、、 ちょっと怪訝、なんていうと怪訝で、

 

 なんぞというと私は徐々に徐々に波が行き通る場でございました、

 それはもう繁り、繁り、繁りました、、

 なんていうのも、、

 少し激しいぐらいで、、

 粘りついた粒の、あちこちが、いくど、いくど‐ともなくさわがしい、

 その流れに乗る、

 流されたままでいるの身体たち、、

 美しい響きをいっさい立てながら、、

 流れてゆくのか身体たち、

 私は心底から不可思議と思った、、

 ・・・

 

 丁寧に夢を見つめ、

 同じようにして眺む木、

 すっぽと立っているひとつの、、!

 ありえるらしく、、

 同じひとつの場じゃないかえ、

 あたりまえさ、、

 なんぞというと少しけだるそうに、、

 ひと振り々々々々 を緩慢にくれて、

 流れてうたう、

 

 なんだ、 かげに映り合わされて、、

 しぼむかえ、 冗談を混ぜて、、

 身のいくらかのそよぎ方よ、

 身体がはらわれてく、

 

 身体が柔軟にはらわれてゆくと、ゆくよ、、

 上手く馴染んで、気も良さそうに、

 怪訝そうなそぶりも流れて、、

 ひとりでうたう、、

 身体を、 いっさいの濃淡を、 彼の波のうちかたを、、

 ひとつのところで眺めて、

 ややあって、、ぽお、、・・・と立っている、、

 なんぞというとささうものがあり、、

 私らだっていくらもつづく地面へささっているのさ、、

 ただなにもひきずらないで、、

 ちょっと試みに触れている程度だがや、

 それらが、、

 散じたあとのだだ広い風の領分の ちょうど心底を占め、

 一等濃ゆく、、

 流れたままの姿で居る、