いつかというどこか分からないところから輪を成して響いてくるものがありそれが目前とまったく同じ姿に見える、、
同じ姿のまえであたしは震えを起こした、、
いったいそんな身振りはこことまた過去とどこか辿れないその大袈裟なもっと向うからじん、じんと響き続けていて、、
私がこうして静かに座っている今もかように続くものだ、、
ひとり困った、、
通路はあり、道がぼやけている、、
はっきりとした境もないように粘り出し始めることの反対の運動がどうやらここまで続いてくるようで、、
しかしなお身体はずぶずぶと音を立てる、、
ひとつの視線は疑いでもなく明確なラインでもなく、、
横たわる身体の、
隅の隅の隅に、、
ひとりまた垂れていつとは決まらないところから身体が始まり出している、、
私は拾う、
私は切って貼る、、
貼られていたもの、、
それは‐はずみながら自身のなかに色を蓄え出して、
もっと言えばその色に対する印象を蓄え出して、
もちまえのスローモーで生き出し始める、、
私が上下することが常態であるように、、
気のつかれないほどにゆっくり、
ゆっくりと、
むしろ、見ることによりだんだんその外側の速度を落とさしめるようでもあり、、
無限に跡をつけてゆくのがならいだった、、
日の人であるために時々は視線をそこから外していなければならない、、
日の人も近付いてみればもごもごとなにやら分からぬ音を立てているのだった、、
それから、はっとした、
生きている、、
ひとつひとつを確認するのが不毛なことだと思われるくらいには幾度も、幾度も新しく呼吸のなかに集められてくる、、
私は立っていた、、
見事細やかな粒が尋常そのままふらふらと抜け出たかと思うと途端に活発な運動を持ち身体を晴天のなかにひらく、、
同じ色が揺れる、
揺れのなかに眼のような意識が存在する、、
じっと跳ね返るものをぼうと覆っては止まないようなものが、
揺れのなかを、
なに発すというのでなし、、
一枚一枚となって散りながら、
新たな揺れは音もなく、、
気付いた頃には、すっかり、満ちて、満ちて、仕方がなくなっていた、、
これらのものをひきずってきて、、
なんとか軽いものでありえること、、
駆けるのは喜ぶのでもあった、、
大転換をしていた、、どこまでも静かではあった、