<1401>「無季節の涼しさ」

 騒ぎの境、覆いの隙間から、、

 突拍子もない身振りを見せる、

 どだい、静けさに違いないことを、、

 黙って、

 しかし次々に生まれる、

 しかし次々に出来上がる、、

 あれ、あれ、と、

 いつもの空隙に対して、

 言葉の根から吹き上がってくる、

 

 そのとき、ぽかんと、ひとりで、

 どうしても、、聞き、

 ひとり全身が聞き及ぶ、

 波が全体に伝わっていくのを、、

 過ぎて、過ぎて、見ていく、、

 なんだ、どうした、

 これから生まれていくのか、

 これは、、

 

 あたしが、、なんとなく、、

 そこに一本の限りを、現出して、、

 すぐにかきまぜる、

 それは、内に熱がこもって、、

 限りなく不分明の音を立てているだけなんだ、、

 顔を近付けてみると、、

 ひとつひとつの小部分が、、

 それ自身知られないものに絡まっていくさまを、、

 ほとんど眠っているような気持ちで眺めることが出来る、、

 熱が別の場所に、、

 

 投げ出されて、、

 外へびたびたとその表面を次から次へとあらわしているとき、

 その、、無季節の涼しさに、、

 声がなくなって、、

 かわりにどこまでも空気が入り、、

 いっぱいに膨らむのをどうしようという気持ちもなく見ていた、、

 そうなのだ、

 無理なく下から真っすぐに生えているような思い、

 その流れのなかを行き、、

 転倒などが一時言葉でなくなるとき、、

 

 その、別の端、、

 小暗い沈黙を意識的に区切り直して、

 身体の節々に熱をいれる、

 眼差す、、

 徐々に方々へそのまま、はじけて、、

 どこまでも揺れる、ぐらつく、、

 そのままかたまり出して、、

 幾つもの層があった、

 それは、ずっと前からあったものに、またあった、

 層が私をひどく身体にしていた、

 徐々に周りのものを呑み込んで、、

 拡大した、小部分の熱を、

 ひっそりとした限りのない外部が、、

 澄みかえった目で長い時間、、

 表層の無感興で見つめている・・・