<1421>「いちじつの閉じた線のなかで」

 あたしが日の向こうへ賑わいを見せているのを、

 いちじつの閉じた線が捉え、、

 徐々に暗い方、

 徐々に暗い方へ、、

 映るものにそってずれ、、

 見えよう見えようと今、、

 

 いちじつが静かに落としていく、、

 身体に付いた何もかもをここへ、、

 その道に立って落下物の数々に囲まれ、、

 あたしは行く、、

 あたしは行く途中で次の香をみとめる、、

 色溜まりはそのまま倦怠だった、

 そのままの倦怠のさま、、

 

 直接にあったことが幾、何度も焼かれていたようでそのまま白く、、

 光りのなかに入って全く見当たらなくなり、、

 あたしもそのものがただ風がかって続くような気がする、

 あまり白くて見えていないの、と一人で言うような気がする、、

 徐々に揺れるようにしてただれていくさまがそこここを行く人に上手く映らないようになっていく気が、、

 単独の息、発して、、

 方途のただれた糸が、、

 まっしろに、

 

 日の向こうの賑わいの背中を見る、、

 眼光が乱れたいだけ乱れて、あちこちに、、

 あちこちに散る、、

 それも諸方で、、隙間から突如として現れ、、

 色をそのまま弾く、、

 溜まり方が、、いくつも‐いくつもに変わって流れてしまう、、

 のを方途としての目はほつれながら、、

 長い色の溜まりを、、

 

 あたしが瞬間に入ってただそこを行き来するだけのように映ってくるときに日を、、

 まったく閉じてしまってそとから熱だけが伝わり、、

 日を、、

 そのまま知らなくなってしまいどこかへ、

 どこかへ投げかかってしまい、、

 ほつれた全体としての道の成り立ちを、、

 上手く身体のなかへ受けてみようとしているのを、、

 この賑わいのなかで、、

 

 よろめくように日を閉じたなかで、、

 あたしが映り、

 あたしは線を映し、、

 そのままそのさまを不断に続ける、、

 どこか、日の静かに腫れあがったあたりに、、

 あたしは風がかり、、

 そのままゆれがかり熱へ、、

 等しいままで乗っていく、

 乗っていくなけなしの話、

 諸方を見つめる眼光の、、

 そちら、こちらへの外れ方、

 今も今でほうと、、