<1422>「一声を被せる」

 響きの先の手に、、

 またざらざらとしたあたしの模様と、、

 ばく、ばくとする行き、それと道と、、

 不和と、、

 身体に返されていくひとつの文字と、、

 ともにいて、、

 あたしはひとつの模様にまたこの日の小さな、さりげない振舞いが加わるのを、

 加わるのを見る、、

 

 あたしの先の手に、

 片端から言葉が並んで、、

 そのままだんだら‐だんだらとここに流れ、つれられ、、

 響きの内側にそうして座っている、、

 そうして座っているあなたのことを、、

 びりびりと肌で感じているようだ、、

 感じている肌のうちの、

 その投げてくる動き、、打ちつけ、

 

 ただ輪が出来上がり、

 こちらへずっと‐ずっと通じて来、、

 通じて来たのは、なんだ、、

 私がこの道筋に身体の幾らもそっくり残して来て居、

 それがでんでん‐だらだらと張られ、ここまで、、

 ここまで肌を揺れて来た、、

 ここまで肌の中を同じような冷静さで、

 ただに垂れて来たと、、

 

 同じ肌で、

 また同じ冷静さで、、

 あたしのなかを結ぶ、、

 結び、遠くなったものへ、一声を、、

 一声を被せ、、

 そこに上手く振るえて伝わるのを、、

 いくらも揺れたままの視線で、

 私に伝わるのを、、

 

 声が見えてなくなったあとに、、

 振るののの残りで在る、ひとつの身の仕草、歩行、、

 それを、眺め、

 一歩、歩行、一歩、、

 身体が好きなように、、

 この日の余って捨て放られているところを、、

 好きに取り込み、、

 あたしの日の手、、

 あたしの日の手の先に振れる、

 声だかが何か、

 

 そこに、、知らなくなって残り、、

 連なりを残して、、

 ほとんど無縁になって鳴る、、

 私になって鳴る、、

 そのものの、、

 そのものの鳴り方のなかに身体になって、、

 私はびいいんと、

 びいんとして、、ここへ来られた、