<1429>「声がうなずきに当たる」

 あなたの側面に声を合わして、

 そこに向けて声を上手く合わしていったときに、

 当たって、

 沈み込む、、

 当たって、

 沈み込む音がきこえる、

 その、前触れ、、

 声がその先へ、、

 ちょうど側面に触れていくことなどを、、

 何か、そのそばで、、

 たったひとつ知っている、、

 

 当たったものの馴染みかた、

 通ったのか、そうでないのか、

 上手く分かりかねて、

 そこへ同じような模様が重なる、

 それに、先行している表情があり、、

 もうこれは馴染んでいて、、

 どこかへ上手く沈み込んでいたことを、、

 僅かなうなずきとともに、、そこでする、

 そこで確認をする、、

 

 あ、そこで各々の時間へ裂けて、、

 沈み込んだ身体だけを持つと、、

 一遍に かの方向へ流れていくみたいだ、、

 その風をぼうとした表情で見、、

 温度の様々であるのを見留め、、

 流れていくもののなかにしばらく住んでいる、、

 

 ・・・、はれはれ、

 この諸方の反響を残しているのは何、、

 何が住んで、そのままでいるの、

 あたしは、身体のいちいちがあちこちに離れて生きているさまをどうにかぼうやりとした、ひとつの眠たい目で見つめる、、

 眠たい目に何か声の跡らしきぼやぼやとした残像が見え、、

 ひとりでそれを吹かしながら、

 あ、、また別の流れ、別の振舞いだ、、

 振舞い方を変えて、、

 温度の揺れのなかで、、

 この、ここの側面にひとつ新しいものを当てる気でいるんだな、などということなどを、、

 ひとりで考えついて、、

 ひとり少し剥がしている、、

 

 別の、あ、少し身体が剥がれかかったところに、

 また別の声が入るよ、、

 私は、

 その先のもっと先のことをひとつも知らないんだけど、、

 これを丁寧に招び込み、

 丁寧に当たり、、

 熟れて流れていったりするよ、

 そのさまを、、

 あちこちの動きのなかほどに映しながら、、

 身体がほつれて変化してくるのを、

 ちょっと眠たいままで見ている、