<1435>「生の緒の地」

 ・・・合流地点にいつからか顔を出して、、

 、、と、生の緒、

 生の緒、その、ほつれた一糸に、近くまで顔をやり、

 たがわないほどに響きを同じうする声で、こうして、伝えること

 伝えることは苦い

 

 その細い紐を浮かべて、

 この合流地、

 あたしはその先端の、苦い味のするなかに、みずからの声が混ざっていくのを見て、ほとんど気が遠くなった

 

 ・・・余程、

 ここでまぎれていって余程、

 そこへすうすうとひとつの線で持ってここいらまでひかれてきたのだろうよね、

 だって浮き出て、

 だってなにとはなく苦さが増してくるもの、

 だってこんなところに息の残りが見事に垂れて、、

 活況を呈している、

 

 その混み合いのなかで物事が次々にごうごうという音を立てて私の方へ行先、熱さ、物思いを示し出すけれど、、

 たれかがそのほてりのなかでちらとここいらを見るけれど、、

 じんとじんとした、、

 その行き交いが少し多くなり跳ね出すところ、、

 妙に落ち着きがあり、、はやさばかりが感じられ出すところへ、

 垂れ紐、、

 ・・・、

 あたしはその先端を握って振った、

 握る手の湿った、

 またひとつ騒擾がここへ垂れて、、

 

 おうおう、お、おお、

 それから物事で見事に湧きかえるところへ、、

 長い時間、それも黙って掛けて、、

 なにとはなしに先端から、

 静かに含まれる、、

 含まれたところからようようほてり出してきて、

 湧き返って混じて‐たところをただなんとなしに見ていた、

 物事は静かだった、、

 

 線がふうふうと音を立てて、

 真一文字に集中してくるところへ、、

 あきらかにまともに、

 正面から、どうどうどうと、緒の垂れ込む隙間もない大いな穴へぶつかっていた、、

 ・・・、、

 はじかれた呼吸を持って、、

 ずと棒立ち、ず、ずと棒立ちを繰り返す、、

 だって持っていたもの、、

 ここらへンの、手のあたりにあったものなども、揃って、、

 揃ってほうと垂れていて、、

 苦さがありながら、、

 ここへ出て、、目から外れないでいる、、

 その場所のかたまった熱の、