<1445>「圏は淀む、息をする」

 圏に、手を、、

 混ぜて、、黙った、、

 圏が、知らないだけで、そこにあった、、

 私の身体からも、

 ごと・・・

 ごと

 という、、

 質器の響きがする、、

 

 大仰な手が置かれて、

 息をしない身体が、、

 だんだん、、

 地味な、うつわのなかにはいり、、

 呼吸を捨てる、、

 ひとつひとつの、

 また、ものになって、、

 かきます手の通りに、、

 左右へ、、

 起伏をも持ち、、

 揺れて、、

 もう黙って、、ひとつのはしとして動く、

 

 もう、ひとり、淀んでいた、

 私は目の裏側へ、

 そのまま落ち、、

 そのまま、圏の中にとけた、

 あなたも何も、、

 知らないで、、

 だんだんに壁際へ、、

 ひとの生き方がはいって、

 私は、目の裏側に、

 かきます手の映る、

 おそれて、それから、おそれなくなる、、

 

 ・・・、

 、ごと、

 ごとという、、

 わずらいを捨てた手の音、、

 手が小さく拾う、、

 私は、そのなかに、

 まったく呼吸を捨てた形で、、

 何ほどか、生きて、、

 ここに少しだけ、染みる、

 

 染みている人の、わずかな、

 それで、方途を忘れた、所作に合わせ、

 あちらからあちらへ、、

 ただまともに通うとは考えのつかないところで、、

 質は 息し、、

 まだ壁の場所、、

 かたく押し黙っているところへ、

 所作の、ひとつが、生きていく、

 生きていって、、

 わずらいを持つ手のそれぞれへ、

 肌を、

 だんだんにつけていく、、圏は淀む、触れる、