<1446>「形が踊らない」

 形が、少しも踊っていない、

 形が、む、

 裂けて、明らかになる、、

 光が真っ先に入り、、

 私がむんずとひらぎ、

 そそぐ、両足のもとで、

 むさぼられて、

 形が、少しも、踊っていない

 

 形が、少しも踊っていないので、、

 私は、そっと、目をアいたままにして、、

 この時間のなかへ、

 ずんずんと入り込んでいった、、

 見ている、、

 かの形にまともに風が当たり、、

 同類の声が、

 おそろしいほど、ぴた、ととまったままでいる、

 私は、、

 形が、少しも踊っていないのを、まともに覗き込んで、

 その押し黙った空間を、

 まともに口にする、、

 

 口にすると、形が、どこか、

 存在する前のところで、

 華やかに踊ってしまいそうで、、

 凝視する、、

 その面の中にあるひとつも、、

 よく見えなく、、

 方途がない、

 騒擾の自然さから、ひとり、、

 はた、と、引き離されたのか、

 騒擾のさなかに、

 踊らない形が、、

 ほんの、あと、私の中を見て、、

 まもあけず声を、、

 覚えるだろうと思う、、

 

 質感に、

 その、沈黙して、

 噛み下されたあとさきに、、

 重たくなって、

 二重になった夢を見ること、、

 酔いがたつ、

 、、生きた

 

 そうして、どこか、遠くから、、

 見ているので、、

 なにも確かめないままでいるような、、

 心地のなかをながれる身体の、、

 ほ、ほとあたたまる、、

 その皮膚の端に、、

 いとも簡単に、

 通いを映して、、

 日の中に照り映える、、

 も少し、も少し、、

 先を踊ると、、