<1456>「あたしは自然時に」

 じねんジに、映る、、ひとつの黙し方を、、

 そっくり呼吸し、

 そっくり容れてしまおう、、

 それで事は少しずつ熱を持ってくる、

 持ち上げられてくる、、

 じねんジの、僅かな震えのなかに、映って仕方ない、

 映って、映って仕方ない、、

 よく、言わば、映って、、

 そのままで振る、、

 あたしが空間のなかに振りを、、

 ものが切られて、、

 ものがそのまま淀んでいく、、

 その先端に、あたしは振れて、、

 あたしの、ジ、への、向き方、、

 声の届け方を、、

 揺る、

 揺るからそのまま波で、届く、、

 

 あたしはじねんジに、、

 奔放な身体を当てていた、、

 当てていると、、

 節、節、のあいだ、隙間から、

 無数に枝が伸び、、

 枝はまだ眠りこけていたときの表情を残しながら、

 諸方へ、、

 なんらためらうこともなく、、

 ふい、ふいと続いていく、、

 その先端にあたしは振れる、、

 ありたけの身体がただこの一点だけに言い尽くされるように、

 呼吸した、、黙した、、

 仕草の欠けはしを、、すいと手に握り、、

 ここに、振れる、、

 振れるならば振れるほどそこで、

 一粒らしい場所で、、

 徐々に一粒らしく生きてくる、、

 

 一粒らしく、真っすぐにじねんジに、、

 じねんの仕草に、、

 まあたまから勢いよく落ち込んで、、

 さいとしぶきが上がる、、

 沈み込んで、、

 さいとした響きの消えたところで、、

 新しい音が諸方から、

 混ざり放題になっているところで、

 一遍の呼吸を、、

 ここに、

 どてん、どてんと、シ、響かせたあとの、

 落ち着いた、、

 無言の方途のなかにいる、、

 そこに上手く届く声、枝、、

 さく、さくと響く欠けハの流れ、、

 そこを揺らぎ、、

 あたしの頭に始終かむさりながら、、

 私は、見て、、

 見ている、ジの、静けさ、、

 静かなところに、生きている、、