<1475>「個物の響き」

 はたに、切れて、流れ出すのは、

 めのまえ、、

 めのまえから諸方へ、弾き出すのは、、

 誘い誘い、、

 あちらからあちらへ、流れ出して、、

 その、集中線、、

 集中線が流れ出したことを知る、、

 勢いが、、

 たくみにつくりあげられた個物が、、

 物のなかで生きていて、、

 今ひとたび流れてはしばしに、分かれ、、

 生き出したのを知る、、

 

 あたしも同じようにして集中線、、

 束、を見ているけどそこに、、

 ひとつ、ひとつ、、

 身体が積み重なって、、

 まったく、大仰な火がついた、、

 辺りは、真白、、

 真白、何も見えない、、

 日に誘われ、、

 物の時間の全表面に、、

 けんろうな響きが出てくる、

 駆けるものの背後に、

 けんろうな、、

 しかし、いずれ、いや、いまも、、その響きは、音を確かに変えて、、

 ここへ、線になり、染みてくる、、

 あたしがはだけて、、

 凝集と、、走り出す、、

 物、物、、あらわになって、、

 そこから隙間もなく、

 あられあられ、あられ、、

 振れて、溢れていく、、

 

 私は着座する、

 生きていて、着座するのを すら、と見た、、

 満ちて、跳ね返り、、

 そこから線が縦横に、、

 こぼれて、こぼれるままでいて、

 身も、何も、僅かに、、ぞうがぼやかされながら、、

 ぞうがぼやかされて後はあわいになりながらも、、

 ここへ想起、、

 ここへ、、しんと鳴るものがおかれた、、

 みさいで、止まって見えるかしら、、

 立ち上げていく、、

 香に畳まれたなかで動きの合流する、、

 合流して、はちはちと跳ね上がるのを、、

 見つめる、、

 液と、液と、、盛り上がり、、

 諸方へ、さつさつと集り、

 大仰なもの、、

 身の内に日を組み入れ、、

 ぼう、ぼうと照る、、

 照ったままで流れ、、

 けんろうな、見た目、みさいを、、揺すぶらせて、、