<1479>「香のかたまりが」

 私のほてる、

 今、あなたのその肌の、渡りに、、

 言語姿としてひとたび駆けていくところの香は、、

 ここへひらげられたんだな、、

 掛け橋、なにか、、

 ずい、ずいと底の方から盛り上がってきたのだった、、

 そう、一音、、

 もう、、ことのほか耳に華やいでしまったあとには、、

 つくりついて、、

 耳にべた、べたとついたままになってそれ以上を、、

 いうと、、

 香がひらきやしないか、、

 流れ出る、後先になって、、

 生きやしないかと、

 はら はら、はらはら、、

 たくみにこちらへ、、渡してくるのだ、、

 

 その言語姿におのれの眼差しを容れて、、

 びいい、、いんと張っている、、

 張ってやると、、

 鳴る、鳴る、、

 ともすれば、漏れて、、

 ともすればさわざわと立ち上がり、、

 いづこ、

 かしこ、、

 ここらへ、、ふいと居合わせて、、

 騒々しくなるのだ、、

 これは容れた姿か、、

 私が、はなやいで、、

 華美なところからずい、ずいと巻き上がるところの、、

 人知れない騒ぎなのかなにかえ、、

 とすら、、

 言ってみせ、やってみせ、、振舞ってみせ、、

 そこに、、

 順当な、華美を散り敷いてみせる、、

 おおぎょうではあれ、

 け、、して、、

 姿だけではまだ足りんと、、

 吹き上げるねつの仕草が、、

 耳の傍でざわざわと、、

 

 ざわざわざいと通じ、傍、、

 傍から、身の、垂れ、、

 垂れたあとのじんあいの、、

 諸々の、、

 空域を、思わず知らず、、吸い込んで、、

 私、下方、、

 たきあげて、、

 じらじらと見据えたいちにんの、、

 その巡りに、、

 ゆきおー、ゆきおお、

 よう、と、、

 片手でとりなす、、

 片手で、全ての色香に触れる、、

 どうどう、と、、容れられ、、

 私は、香のかたまりが、

 目一杯、呼吸をし、、

 ここいらへ、、ままで、だら、、

 はかるようにして垂れ込むところを、、

 下方で、目撃する・・・、